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 新聞投書欄に一五年以上前、ヨルダン川西岸を訪れた人の報告が載った。「学校や職場に行くにも毎朝検問所を通らなければならない。しかも係官の気分次第で通行を許可されないことがある。町に相談なく外国人の分譲住宅が造られ、そこに入居した見ず知らずの人から石を投げられたり、実弾を発砲されたり。畑が勝手に没収されて巨大な壁が造られ、徒歩圏内の学校や職場、病院に行くために何時間もかかる。警察や行政に訴えても何もしてくれない。こんな状態が半世紀以上続いている」。ガザの一〇月七日の決起は、このようなイスラエルのパレスチナ人抹殺政策に対するやむに已まれぬ決起だ。イスラエルの背後にはアメリカがある。アメリカが世界に君臨するために一九四五年八月、広島・長崎への原爆投下と、中東の「イスラエル」建国があった。労働者階級はそれを許さないのだ。(S)