9.16国会前弾圧の被逮捕者からのアピール

 今回、9月16日の戦争法反対の国会前抗議行動での不当逮捕・弾圧への救援ありがとうございました。9月25日に不起訴釈放を勝ち取りました。1週間で私を含めた計25名の逮捕は、安倍政権が戦争法を何が何でも成立させるという国家意志としてありました。
 16日は逮捕者をはじめ、全ての人が戦争絶対反対で国会前に結集し、実力で鉄柵、警察権力、機動隊車を乗り越え車道を占拠し、主催者であるSEALDsの「非暴力」な抗議行動の枠を超えた凄まじい決起が巻き起こりました。戦闘的な人々がいたるところで機動隊と激突し、私や全学連の仲間も、SEALDsが激突の場から後退する中、最先頭で闘いました。隣の人は名も知らない人でした。あの場は「国会に突入してでも止めてやる!」そんな思いが満ちていました。
 その中で22時ころ、最先頭で仲間とスクラムを組んでいた私に対して機動隊が突然首に手を回し、そのまま引きずり込まれ逮捕されました。警察署で言われた容疑は「公務執行妨害」であり、「機動隊に対して胸に後頭部で頭突きした」という本当に不当な理由でした。あの場に集まった人全てが国会に突入し、実力で戦争法案を止める力と正義が間違いなくありました。安倍の側からあらゆる「ルール」を踏みにじり最後は国家権力に守られて強行採決、文句を言うなら弾圧・逮捕。こんなものは認めちゃいけないと取り調べは完全黙秘・非転向で闘いました。
 国会前での抗議行動と私への救援活動をしてくれた全学連の仲間や弁護士、応援してくれた全ての人の力で無事、不起訴で奪還されました。今回の弾圧を乗り越えて全学連の次なる闘いは、大学での闘いです。国会前の闘いの地平をキャンパスに還流させ、戦争阻止のストライキを実現すべく闘いをすでに開始しています。戦争法が通って、絶望するのではなく、選挙でもなく、実際に戦争法と一体で始まっている大学の軍事研究、戦争協力に対して国会前のように闘おう。国家権力の弾圧に沈黙し、街頭や国会前で戦争反対を言いながら自らの大学、職場、生活圏で始まっている戦争協力を問題にしないSEALDsや山口二郎法大教授の様なあり方ではなく、戦争に対して絶対反対の立場で大学、職場からの戦争協力を拒否し、そしてその闘いを組織して最後は全国で反戦ゼネストを闘う組織を作っていく、これこそ安倍や日本の支配者の戦争政策を根本から粉砕する道だと思います。今秋、京都大と東北大で必ず反戦ストライキを実現する決意です。
 改めて皆様の救援活動に御礼申し上げるとともに、私たち全学連とともにこの秋、戦争阻止のストライキに決起していこうと救援読者の皆様に呼びかけます。(被逮捕者全学連・U)