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 この星がいよいよ怒りを表出し始めたようだ。人が山野を切り刻み、汚染物質を撒き散らし、さらに核兵器で、木っ端微塵にされてはたまらないと、この星も立ち上がった。
 誰にもわかる天変地異である。いきとしいきているものたちが大地とともに大自然とともにゴロゴロゴロ。古今東西の欲の皮が突っ張った輩の行いはどこも同じ。自分の周囲しか見ないから、全体がおかしくなってきてもそれが分からずにいる。ゴロゴロゴロとみんなして転がることの安心感というごまかし。
 人殺しのための文明はいらない。殺しの文明は、憎しみと哀しみを生み出すだけだ。ウクライナで、パレスチナで戦火が続く中、新橋の飲み屋ではそんな話題になることもなく、次の肴は何にするかで論争している。この星がどうなろうとカンケーない人のなんと多きかな。この国のいい加減さを笑う。(蝦蛄)