電力会社への抗議デモへ!
● 3月11日(金)
13:30 日比谷公園霞門(地下鉄霞ヶ関駅ほか)集合、アピール
14:20 デモ出発予定
*経産省・東電・九電・関電などに対して抗議の声をあげよう!
3.11行動実行委員会
賛同を大募集中です!
東京電力福島第一原発事故から5年目。 今年も政府は天皇出席のもとで「3・11東日本大震災追悼式典」 を開催しようとしています。「国歌斉唱」に始まる「追悼式典」 の中心は、午後2時46分に天皇とともに行う一斉黙祷です。 官公庁や学校、企業などへ「弔旗掲揚、一斉黙祷」 の指示がだされ、黙祷が強制されます。「防災訓練」を口実に、 電鉄会社がこの時刻にあわせて電車を止めて乗客ともども黙祷を強 制するなど黙祷強制は広がっています。
追悼とは「死者をいたむ」こととされていますが、 被災地では今も原発被害が拡大し続けています。 福島県では行政が認定した「震災関連死」 がこの1年で300人以上増え、 震災による死者数をはるかに超えて約2000人近くにのぼります 。 通常は100万人に一人の割合でしか発生しない子どもの甲状腺ガ ンが、昨年末時点で152人に達しました。 人々の生活基盤を根こそぎ奪い、放射線汚染地域への帰還・ 居住の強制や事故収束関連労働によって今なお住民や労働者に被ば くによる健康被害を押しつけながら、 謝罪や賠償をおこなわない政府や電力会社、 原発メーカーの経営者が、いったい何を「追悼」 しようというのでしょうか。
原発事故は明白な国家犯罪です。政府が行うべきは国家・ 責任企業による謝罪と完全な賠償、事故収束―全原発・ 関連施設の閉鎖です。 しかし安倍政権は原発事故被害者を棄民状態に追いやり、 原発を再稼働するとともに、輸出を強力に進めています。 その上で天皇のもとでの一斉黙祷を強いるねらいは、「 政府と被害者がともに『国難』を乗り越え、核・ 原子力立国の復興を誓い合う場」を演出し、国家・ 企業の責任と被害者との対立をかき消すことにあります。
それは、そもそも広島・長崎への原爆投下、 東電福島第一原発事故のいずれにも天皇制国家は重大な責任を負っ ているからです。 天皇制国家は天皇制護持の為にいたずらに戦争を長引かせ、 それが原爆投下、沖縄戦の悲劇をひきおこしました。 直接の加害者である米国は、占領・ 支配の道具として天皇制を温存させ、 米国の原爆使用と天皇制の戦争責任を隠蔽・免罪しました。 そして日米同盟のもとで「唯一の被爆国(被害者)」を表看板に、 「核の平和利用」と称して原発建設をすすめ、 今に続く核被害をもたらしました。また、「非核」 をかかげながら、原発に隠れてプルトニウムをためこみ、 核軍備をすすめてきました。
つまり「3.11追悼式典」の最大のねらいは、 責任者たちの責任逃れです。 そのために事故の何十年も続く計り知れない被害の実態と教訓を消 し去り、「3・11」の意味を自然災害にのみきり縮めます。 そして天皇のもとでの「国民こぞっての追悼」をさせることで、 被害者の憤怒を押さえ込み、 被ばくや被害を甘んじて受け入れて共に原発推進に挺身せよと強制 してきます。そしてすでに福島で放射能被害を口にする事が「 復興の妨害」扱いされているように、「この追悼式典に反対し、 国家責任を追及する事は、 被害者への追悼の気持ちを踏みにじることだ」と誘導し、 誰も責任追及をできなくさせたいのです。そのために、 被災者への追悼という最も人々が共感しやすい行為を利用している のです。 これはまさしく被災者と災害の死者をも冒涜するに等しいものです 。
原発事故の被害者を死に追いやり、「国益」 のために今も多くの労働者や住民に被ばくを強いる政府・ 独占資本による「黙祷」の呼びかけに反対しましょう。そして「 3.11」を、いのちを奪われたすべての人々の憤りをうけとめ、 原発事故の被害者、 被ばくによる健康被害にさらされる住民や労働者と固くつながり、 原発事故の国・独占資本の責任を徹底追及する日にしましょう! 原発再稼働・核燃サイクル・原発輸出阻止の決意をあらたに、「 追悼式典」に反対し、政府・電力資本に抗議する「3・11行動・ デモ」を闘いたいと考えています。
原発推進・原発事故責任放棄のための式典、「一斉黙祷・ 弔旗掲揚」の強制に、職場や学校現場、 地域から反対のとりくみをつよめましょう。天皇とともに行う「 一斉黙祷」を拒否し、天皇制・日本国家・独占資本、 さらには内外の巨大な原発勢力と対決しうる反核・ 反原発闘争への飛躍をかけてともに闘いぬきましょう。
「3・11行動」に参加ならびに賛同をお願いします。
2016年1月23日
「3・11行動実行委員会」
よびかけ・連絡先:反戦反天皇制労働者ネットワーク 電話&ファックス 03(3446)9058