仙台保護観察所に抗議する  

宮城刑務所での受刑中に看守から虐待を受け、持病の後縦靱帯骨化症を急激に悪化させられた平田三男さんは、宮城刑務所と国を相手どって国家賠償裁判を起こした。
2017年11月5日に平田三男さんは宮城刑務所から満期出所した。
しかし、出所10日前の10月26日に、法務省管轄下の保護観察所の職員2名(渋谷省吾と渋谷の上司の女性)が平田さんの居房を「出獄後の調整のため」として尋ねてきた。
その場で保護観察所の職員2名は、「平田が入院できる病院は仙台市にはない。仙台市の主だった病院に連絡して、平田は救援連絡センターが支援して国賠をやっていると伝えた。主だった病院は救援連絡センターと手を切れば入院は受け入れると言っている」「平田が介護施設に入居するのもすべて国賠をやめて救援連絡センターと手を切れば介護施設は受け入れると言っている。国賠をやめて、救援連絡センターと手を切ってはどうか」「平田が希望しているバリアフリーの民間住宅は国賠をやめ、救援連絡センターと手を切れば入居は受け入れる」「民間の住宅で空いているところがあるが、保証人が必要だ。救援連絡センターと養子の方に観察所から連絡したが、保証人にはならないと言った。平田が入居できる住宅は仙台市内にはない。実家のある栃木県に帰った方がいい。栃木なら保護観察所が連絡して病院にも入院できるようにする。介護施設でも民間住宅でも入居できるように手配する。交通費は観察所が全額負担する」と言った。
平田さんは「国賠を妨害し圧力をかけて、脅迫するのか、救援連絡センターとは絶対に手を切らない。国賠訴訟はたとえホームレスをやっても絶対に取り下げない。死んでも宮城刑務所を許さない」と言って、職員の脅迫とも言える説得を拒否した。
2人は「もう面接の時間が終わりだ。今からでも遅くはない、救援連絡センターに手を切ると今ここで手紙を書いて出しなさい」と言ったが、平田さんが応じないため、あきらめて帰っていった。
保護観察所は救援連絡センターにも養子にも保証人になるかどうかの問い合わせはしていない。全くの嘘を言って、平田さんを屈服させようとしたのである。
救援連絡センターと養子が入院の準備のために打ち合わせていた病院は宮城刑務所からの紹介状を見て、直前になって入院の受け入れを拒否してきた。
11月5日の日曜日、平田さんは、入院もできず、住居も決まらないまま、車いすで出所せざるをえなかった。
出所間際の獄中者を脅迫して国家賠償裁判を取り下げさせようとしたこと、住居と受け入れ先の病院を確保することを妨害したことの2点について、保護観察所に対し、強く抗議する。

2017年12月9日   救援連絡センター
仙台保護観察所殿

11・21人民新聞社・岡本公三さん支援活動に対する不当弾圧への抗議声明              2017年11月28日  オリオンの会

11月21日朝、兵庫県警により人民新聞社編集長山田洋一氏の「詐欺」容疑なるもので東京のオリオンの会関係者宅2ヶ所が家宅捜索された。大勢の警察官が家に入り込み身体を捜索し、行動を監視、他と連絡を取ることを妨害し、ビデオ、写真撮影をしてパソコン、携帯電話、預金通帳や様々な書類を押収していった。山田洋一氏は不当にも逮捕され、また家宅捜索されたうちの1名には任意出頭の要求が来ている。
そもそも山田洋一氏の「詐欺」容疑は、報道によれば「他人に利用させる目的で、銀行に口座を開設しキャッシュカードを交付させた」というものである。
しかしそんなことが詐欺にあたるのか!「騙して口座を開設した」など、何をもって断定できるのか!何らかのことでキャッシュカードを他人に預けたりしているケースなど、おそらく全国で何十万件以上にもおよぶだろう!それらが「詐欺罪」として問われているのか!  否である!
今回の弾圧は、口座にある金がレバノンで引き出され、レバノン国で政治亡命者として生活している岡本公三さんの病気治療、生活援助に使われているのを阻止するためにあるのではないか!
まったく不当であり、きわめて政治的な弾圧である。

岡本公三さんはパレスチナ解放闘争に参加し、イスラエルに捕らえられ1985年国際赤十字の仲介による戦時捕虜交換で釈放された。獄中で精神を病み、釈放後は日本赤軍の人々と生活していた。だが、共にいたメンバーは逮捕され日本へ強制送還、岡本さんのみ政治亡命が認められレバノンで生活することになった。
このとき日本政府は、イスラエルの軍事法廷の資料をもらい受け、改めて岡本公三さんを「犯罪容疑者」として手配した。しかし政治亡命者の身分は、国際法上にも規定されており、戦時捕虜として釈放された時点で罪は問われなくなっているのは国際的常識である。
日本の国家権力が、国際法との矛盾を恥も外聞もなく遂行し続けているのである。国際法上では無罪と認められても国内法は別物で、「逃亡中の犯罪者」として追及し続けるという「一事不再理」(同じ罪を二度裁かない)に反するものに他なら
ない。
日本政府はレバノンに政治亡命している岡本さんを「逃亡中の犯罪者」として、またその闘病生活を支援する者を、「罪びと」として扱いたいと思っているようだ。
岡本さんの政治亡命を認めたレバノン国に対しても失礼極まりないことである。

〇岡本公三さんの闘病生活支援をしてきた人たちへの弾圧に
強い憤りをもって断固として抗議する!
〇人民新聞社、山田洋一さんへの不当弾圧を糾弾する!
〇ただちに山田洋一さんを釈放し、押収したものを返せ!
〇岡本公三さん支援への妨害、弾圧をやめろ!

渋谷区立宮下公園の全面封鎖に対する緊急抗議声明

2017年3月27日、宮下公園は約3メートルの鋼板によって全面封鎖されました。

宮下公園では、昨年末より多いときで小屋を持たない野宿者が20名以上寝ており、封鎖の行われた27日も私たちが確認できただけでも9名の野宿者が園内に泊まっていました。
渋谷区は早朝より封鎖作業をはじめ、おびただしい数の職員・警備員・警察官によって朝9時頃から利用者の入園を認めませんでした。
野宿者・利用者に対する事前予告なしの抜き打ち・だまし討ちの封鎖でした(注1)。
園内にいた複数の野宿者は冷たいみぞれの中、追い出されました。雨がやむまで待ってほしい、と要求した一部の野宿者については、工事内容の説明もせずにフェンスで周囲を囲った上で、福祉課の職員がドヤの宿泊を打診しました(注2)。移動の自由を奪い、追い出しと一体になった福祉のこのようなあり方は人間の尊厳を踏みにじるものでしかありません。本来、追い出しに人権的観点から抗議すべき福祉行政が渋谷区では追い出しの尖兵になっています。
これらの野宿者は福祉の打診を断り、昼過ぎまで抗議の意志をもって公園に残りました。
突然の封鎖に抗議し、公園内の人たちに会うことを求めた支援者には、警察を動員し1名を逮捕するという形で排除しました。
園内にいた(供用停止の場所になっていない階段部分も含め)支援者に対して、渋谷区は職員や警備員で取り囲んで身動きをさせず、15時間以上にわたって園内の水飲み場・トイレを使用させない、という人権無視の姿勢でした。
園内にとどまった野宿者・支援者が園外と一体となって行った、区長への面会と雨がしのげる継続的な寝場所を求める交渉は深夜にも及びました。
最終的に、吉武公園課長が今後の寝場所を渋谷区の公共地にもうけるように総務部と責任をもって交渉するとの約束をマイクで公言しました。
一方、公園内にあった寝るために必要な毛布などの受け渡しは渋谷区の都合で遅滞し、深夜1時すぎになりました。朝9時に「荷物はすぐに渡すから」と公園を出された人にとっては、荷物返還を要求してから12時間以上が経過していました。

以上が私たちの経験した3月27日の宮下公園での暴力的な排除の概略です。
現在、渋谷では駅周辺をはじめとする「100年の計」と言われる再開発が進み、夜間眠れる場所が奪われています。一方で、新たに野宿に至る人が減ることはありません。そのような状況下で、三井不動産による、そしてオリンピックのために渋谷区が推進する新宮下公園等事業は、初動において野宿者の排除を行いました。それは、同事業が公園の持つ人権を擁護する公共性を無視し、利用者との合意に基づかない商業的な論理に貫かれた暴力的なものであることを象徴的に表しています。
渋谷区行政は、近年一貫して野宿者を排除してきました。
長谷部健区長は、議員時代にナイキと渋谷区を結びつけ、宮下公園の改造を実現した張本人です。2010年宮下公園で野宿者を排除した渋谷区は、国家賠償裁判において敗訴しました。当時の桑原区長の後継者として長谷部氏は2015年に区長になりました。
長谷部区長は宮下公園において2回にわたって野宿者排除をしたことになります。
区長の提唱しているダイバーシティ(多様性)・インクルージョン(包摂)が、実態を隠蔽する表面的な題目にすぎないことは明らかです。
28日朝、移転先の公共地で渋谷区が工事を始めようとしました。担当課長が工事内容の説明を拒否する中で、野宿者の一人が逮捕されることになりました。また、悪天時の寝泊まり先として要求してきた場所に渋谷区はプランターを設置しました。しかし、宮下公園から排除された野宿者は、なんとか寝場所を確保するために行動しています
私たちは、渋谷区、長谷部区長、三井不動産に対し満腔の怒りをもって抗議します。

寝場所を返せ!
宮下公園を返せ!
渋谷区は野宿者排除をやめろ!
三井不動産は新宮下公園事業を取り下げろ!
長谷部区長は、いますぐ私たちとの話し合いに応じろ!

注1 園内の毛布倉庫、ダンボールなどに公園課が撤去の警告を連日貼っていました。3月25日付けの警告は、撤去期限を4月6日としています。また、3月24日に開かれた区民環境委員会で、新宮下公園事業について聞かれた公園課長は、設計が終わり次第工事に着手する、と回答していました。現在、新宮下公園は設計どころか都市計画すら決定していません。
注2 渋谷区の福祉が利用している宿泊所などの施設の多くは、東京都が定めた「宿泊所設置運営指導指針」に反しています。また、宿泊所は、門限、人間関係、大幅な保護費の天引き、二段ベッドが並んだ狭小な居室などのため、退出する人が多いのが現実です。

2017年3月30日

宮下公園ねる会議
夜間施錠よなよな阻止行動
2016-2017渋谷越年越冬闘争実行委員会
みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会
渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合
【抗議先】
◆渋谷区役所(代表):TEL 03(3463)1211
             FAX03(3548)4900
◆長谷部健渋谷区長 区長室:TEL 03(3463)1290
◆区長への手紙:〒150-8010 渋谷区渋谷1-18-21
◆渋谷区長宛て ※区施設に専用封筒(切手不要)専用 FAX03(3548)4900

●●毛布・現金カンパのお願い●●
宮下公園を排除された野宿者および周辺の野宿者のための毛布や食料購入費が底をついています。毛布・現金のカンパをお願いします。
「カンパ送り先 郵便振替口座 00160‐1‐33429 のじれん ※〈ねる会議カンパ〉とお書きください」
連絡先 08025205487(宮里)

Statement : DENOUNCE the Crackdown by the Right-Wing and the Police on Our Peaceful Demonstration (Against the Emperor System)

The Committee of the November 20, 2016 Anti-Emperor system Demonstration

On November 20, 2016, around the Kichijoji Station in Tokyo, we took to the streets, calling for the abolition of the Japanese Emperor system? this peaceful demonstration was permitted by the Police Department. It was our answer to the Emperor
Akihito’s announcement on August 8, 2016 in which he told his will to abdicate, hoping for a continuation of the emperor system. We have been arguing that the Japanese emperor system should be abolished on the grounds that it represents this repressive regime.

Our meeting started at 12:45 in Inokashira Park, which was already disrupted right-wing activists using amplified sound. We started marching at 14:00 and then they began physically attacking us. They took away and destroyed our placards, banners, flags, megaphones, and car. They beat, kicked, and dragged us down. More than 6 of us were injured. Some were left bleeding, or bruised, or having the front teeth broken. Please note that they targeted especially those who were physically weak, including women. Please note that their verbal attack was unbearably hateful, xenophobic, and racist.

Although the march was originally planned to last 40 minutes, it apparently took more than 90 minutes due to the attack. The police officers with the Riot Police Unit allowed the right-wing activists to do illegal acts, such as assaults, inflicting injuries, thefts, and property damages. The officers even pushed and dragged us, forcing us to walk on when we could not move physically. They were supposed to be protecting us. Instead, they turned a blind eye to the right-wing violence. We doubted that they neglected us on purpose and that thus was a crackdown on peaceful protesters in disguise.

We have the right to engage in peaceful protest activities in public parks and streets. We have seen many protest activities everywhere, but the crackdown we experienced was we believe exceptional. Our freedom of speech was thus violated.

For us, it was the moment the Japanese Emperor system revealed its true violent nature. The Emperor, “the symbol of the State and of the unity of the People, deriving his position from the will of the people (the Constitution of Japan, the Article 1)” was indeed imposed on us.

Additionally, the power tried to silence us by separating us from the public.
A city congressman revealed the route of our march on the Internet without our consent. The local government, using the cell broadcast messaging, alerted the citizens that confusion would be caused by our demonstration?it treated our action as if it was a natural disaster or an unruly incident. We thought it was unfair, and then complained to the local government?it answered that such things would not happen again. Still, we have learned that the local elementary schools told the students not to go to Kichijoji on the day because it would be dangerous. We must say that the crackdown was thus institutional.

Finally, some of the liberals who are supposed to be a defender of the human rights are regrettably reluctant to defend those who oppose the Japanese Emperor system. The fact that the Emperor has been the most successful ideological state apparatus is evident here?and that was the reason why we rallied against it in the first place. We denounce the violence against us. We will continue to oppose this regime that maintains the Japanese Emperor system.

Feb.2, 2016

★Please add your name to our statement★
Deadline: June
Individual/Organization Name:
Will you permit us to publish your name?  Yes / No
Please send the above information (name, etc) to:

→Destination : tennoout@gmail.com

★The Committee of the November 20, 2016 Anti-Emperor system Demonstration★
tennoout.hatenablog.com

3・9ドキュメント!  張り込み・尾行を摘発! 報告者:張本効

出かける準備をしていると、玄関のドアをノックする音。
「おーい」
誰だろうと思い、返事をするとお隣さん。
「三日ぐらい前から、おたくの家の様子をうかがっているやつがいるよ。警察じゃないか?大丈夫かい?」
政治情勢と対抗運動が相補的に陳腐化していく様にうんざりして数年、ご隠居状態に入り“革命的警戒心”が薄れていたのか、全然気付かなかった(同居人は気付いていた)。まあ、政治日程的には3.11絡みかな…
準備を整え家から出ると、確かに電動自転車に乗った怪しい奴が大きな通り側に待機している
私は気にしないふりをして通りに出ようとすると、あちらさんは私の自宅の方向に向かい、自転車ですれ違う形になる。振り替えると、踵を返して私の後ろにピッタリ…
私は確信して、「おい!なに尾行してんだ!」と抗議する。
私服刑事はしらばっくれて、「何言ってんの?意味わかんないよ」と言い、逃げ出す。
あちらは電動自転車、こちらはロードバイク。私服刑事は逃げられない。
「何日も張り込みしているのはわかってるんだよ、警察手帳を見せろ」
「なんなんだよ、意味わかんないよ、単なる通行人だよ」
ほんとうに通行人なら、言いがかりに怒り心頭、飛びかかってきてもおかしくない。
「こっちには証人がいるんだ。ほんとうに通行人かどうかはっきりさせようじゃねえか。それに、お前が通行人っていいはるなら110番でもしてみりゃいいじゃねえか」
私服刑事は、電動自転車を降り携帯電話でどこかに電話。一言二言、口元を隠してしゃべっている。どうみても110番とは思えない。確信が深まる。
電動自転車を確認すると、防犯登録がない。バッテリーには「電動2号」とシールの表示。私服刑事は、電話を続けているので自宅前に電動自転車を移動する。
私服刑事は大きな通りから、電動自転車が停めてある自宅前に近づこうとしない。張り込み・尾行を一人でやるはずがないので、部隊で動いている私服が来るのかと思ったら、来たのはパトカーだった。
「トラブルがあったと聞いて」
「そうなんですよ、ストーカーに困っているんですよ。ほらあそこにいる。お巡りさんの同僚だとおもうんですが」
「お名前を聞かせていただけますか」
警察手帳を提示しない私服刑事の身元が明らかになってからの話ですね」
制服警官はしょうがなく私服の方へ近づく。
「同じ署の警察官でした」
「やっぱりそうじゃねえか、どこの部署なのよ」
「いま彼の上司が向かってますので、お待ちいただけますか?」
数分すると、立派な制服を着た警官が到着。
どちらさん?と尋ねると杉並署の警備課長だという。
やっぱりそうじゃねえか。
警察手帳の提示を求めると、写真撮影は嫌がるが、はっきりと「警部 伊藤潤」とある。
曰く、「振り込め詐欺や空き巣が増えているので、全署を挙げてパトロールしている。なかには私服もいる」
警備公安が詐欺や空き巣のパトロールなんかやるかよ、白々しい…

私服刑事が警備課長に電話し、警備課長がパトカーを急行させたらしいが、これが全署的防犯パトロールの指揮系統かね?

当の私服刑事の身元を確認する、伊藤警備課長は私服刑事を呼び警察手帳の提示をさせる。
「巡査部長 細川晃宏」とある。警備課に所属しているという。
真っ黒じゃねえか!
何の理由で尾行しているのか問うても、パトロールであるという建前を崩さない。
もう馬鹿らしいので「明日からは金輪際やらないように。続くなら法的措置をとる」と伝える。
警備課長は、パトロールは続くので、私服警官には求められれば手帳の提示をするよう徹底する、誤解されるようなことをして申し訳ない、という。
私も次の用事があったので、ここで切り上げた。
最後まで、私は自分の名前を明らかにすることはなかった。パトカーだけでなく、警備課長まで来たのに、しつこく聞かれることもなかった。職質だったら警察は引き下がらないぞ!
こりゃ、なかったことにしたくてしょうがないんだな…
なお、尾行の違法性については、渡辺修『警察官の尾行の要件――警察官の対象者に極端に接近して尾行した行為が違法とされた事例』(同志社法学29巻6号、1978年)が参考になる。
ちなみに、警備課長の伊藤潤は過去に本庁公安部総務課にいたそうだ。
ともあれ、杉並署警備課長が、(当たり前のことなのだが)警察手帳規則第五条の遵守を約束したので、すくなくとも杉並署の警備公安刑事の氏名官職は摘発し放題、全人民に活用していただきたい。

神奈川県警への抗議声明   川崎反ヘイト学生救援会

私たち「川崎反ヘイト学生救援会」は、神奈川県警による学生に対しての「器物損壊容疑」を理由にした不当な任意出頭要求・家宅捜索に抗議し、本声明を公表します。
 
 発端となったのは、今年65日に行われた「川崎発!日本浄化デモ第三弾」に対する抗議行動です。デモ名が一例を示すように、在日外国人が多く居住する川崎市では、とりわけ外国人居住者の集中する地域を標的とした差別扇動行為(ヘイトスピーチ)が繰り返されており、これに反対する多くの市民が抗議行動を続けてきました。私たち学生も、民主主義社会でのヘイトスピーチの蔓延を許してはならないという意思のもと、抗議行動に参加してきました。こうした草の根によるヘイトスピーチへの批判的な世論は次第に全国的な高まりを見せ、65日には市民の抗議の中、行政指導のもと主催者がデモの中止を決定するという結果に至ります。
 
 ところが10月、突如神奈川県警は抗議に参加した一学生に対して、器物損壊を被疑事実とする任意出頭要求や実家への訪問を再三にわたって行い、12月には学生の居宅を捜索するという行動に出たのです。警察の主張する被疑事実はまったくの虚偽であり、当学生が嫌疑をかけられるいわれはありません。にもかかわらず、不相当な理由に基づいて捜索を行い、学生の私物を押収した神奈川県警の行為は暴挙というほか無く、到底許容できるものではないと言えます。
 
付言すれば、近年日本国内では通称「ヘイトスピーチ解消法」の制定・施行を代表に、ヘイトスピーチを繰り返す団体に対する社会的包囲が形成されてきました。こうした状況の中で、ヘイトデモ側の言い分を根拠に嫌がらせにも等しい「捜査」を行う神奈川県警は、まさしく社会に逆行するものであり、反差別街頭運動を不当に抑え込んでいるという糾弾を免れえないのではないでしょうか。
 
先日、沖縄・高江における機動隊員の「土人」発言が問題になりました。鶴保沖縄・北方担当相による擁護と、それを承認する閣議決定は耳目に新しいことでしょう。また、ヘイトデモに対する過剰警備や、抗議側への過剰規制はたびたび批判されてきました。今現在問われているのは、警察が持つ立場性に他なりません。警察組織は直ちに、差別に対する立場を明確にする責任を負っていると考えます。
 
 私たちは上記のような、神奈川県警による不当な捜査の執行に強く抗議します。神奈川県警は、直ちに事実の基礎を欠く捜査を中止し、押収品を還付するとともに、当該学生に対して謝罪せよ。また差別・排外主義に断固反対し、ヘイトスピーチ解消に向け尽力する旨の声明を発表せよ。

「11・20天皇制いらないデモ」(吉祥寺) 右翼の暴力で甚大な被害が! 宣伝カーフロントガラス破壊、トラメガ4台破壊、旗竿、眼鏡・・・被害総額25万円! 物損カンパを心からお願いします!

【11・20天皇制いらないデモ 物損カンパ送付先】
郵便振替口座:00190-2-560928(口座名「立川自衛隊監視テント村」)
※備考欄に「11・20デモカンパ」と必ず明記ください。

http://twitcasting.tv/ryota1981
https://www.youtube.com/watch?v=r3rF1Z–hL8
などで、動画も見れます。下は右翼がとったものですが、フロントガラスが
壊されるシーンも鮮明です。

去る11月20日、「生前退位?皇族解散だろ!11・20天皇制いらないデモ」
を吉祥寺を舞台に100名の仲間たちで行ないました。8月8日の天皇「生前退位」
発言を受け、「生前退位」が問題なのではない、天皇制こそが問題なのだ、という
声を少しでも世の中に届けるために準備してきたデモでした。

ところがこの日のデモに対し、右翼が出発からゴールまで暴力をふるい続けました。
写真にあるとおり、右翼は私たちの宣伝カーのフロントガラスを竿で何回もつつき、
割りました。宣伝カーのスピーカーは線を切られ、壊れました。
この日のために何時間もかけて作った7メートルの大横断幕は、デモ開始15分で
奪われ、引きちぎられました。大小あわせて4台のトラメガが壊されたり、盗まれ
たりしました。40枚あったメッセージボードやプラカードは、デモ終了時には数
枚しか残っていませんでした。持ち寄ったたくさんの旗や旗ざおが折られたり、盗ま
れたりしました。
物損だけではありません。殴る、蹴る、引き倒そうとする・・・6人以上の人が、出血
を伴うケガをしました。幸い大事にはいたりませんでしたが、あわや大怪我という
場面が何度もありました。

目の前で器物破損、暴行、傷害、窃盗などが1時間以上にわたって繰り返されてい
るにも関わらず、700名も動員された機動隊は、右翼を逮捕することはありませ
んでした。事前のデモ申請の段階から警察は、「言うこと聞かないと、車がボコボ
コになっちゃうよ」などと脅迫的な発言を繰り返してきました。
右翼にデモを破壊させ、しかし彼ら/彼女らを逮捕することはせず、天皇制反対の
世論づくりを絶対にさせないことが警察の狙いなのだということがはっきりしまし
た。躊躇なく、断言できます。これこそが、天皇制です。

デモ当日のカンパの訴えに対し、75000円を超えるカンパを頂きました。本当
にありがとうございます!しかし、宣伝カーの破損を中心に、被害総額は25万円
に及んでいます。
天皇主導の代替わり=平成Xデー闘争は、すでに始まっています!一つ一つの闘い
の積み重ねが、私たちを鍛え、闘いの輪を広げていくことでしょう!
どうか皆さん、絶大な物損カンパを寄せて下さい!

【11・20天皇制いらないデモ 物損カンパ送付先】
郵便振替口座:00190-2-560928(口座名「立川自衛隊監視テント村」)
※備考欄に「11・20デモカンパ」と必ず明記ください。

●11・20天皇制いらないデモ実行委員会 042-525-9036/tennoout@gmail.com

パンフレット紹介 「戦争法弾圧と黙秘」

2015年9・15-16国会前弾圧で不当逮捕された仲間へのアンケートより
逮捕された9名からのアンケート回答を一冊のパンフレットにまとめました。
発行・救援連絡センター   1部200円(送料108円)
目次
1、当日はどういう思いで国会前にいたのか  2、逮捕時の状況  3、はじめに連れて行かれた麹町署では  4、弁護士専任手続について  5、留置場での過ごし方
6、取調について(取調を受けた人へ-黙秘について、取調を拒否した人へ、警察の対応、その他)  7、差入れについて  8、弁護士接見について  9、救援体制について  10、今回の弾圧について思うこと など
各人からの具体的かつ詳細な体験が語られています。ぜひご一読ください。

5・24つくば弾圧への抗議声明 その1

 5月24日早朝、私たちの仲間Aさんの自宅に突然押しかけてきた茨城県警つくば中央署は窓ガラスを割って強引に侵入し、家宅捜索をした上にAさんを建造物侵入容疑で逮捕していきました。私たちは茨城県警に対し強く抗議し、連れ去られたAさんの一刻も早い解放を求めます。
 容疑とは3月18日につくば市国際会議場で行われた科学甲子園というイベントを視察しに来たG7大使館職員に対して、プラカードと肉声で行った抗議行動を指しています。つくばの同じ国際会議場で5月に行われる科学技術担当大臣会合の問題性を指摘していた私たちは、会合そのものへ参加して抗議の声を直接届けることはまず無理と考え、せめて大使館職員に直接、文字通りの意味で声を届けようとしました。当日大使館職員を前にプラカードを掲げて声を上げ、警備員に追い出されて行動は終わりました。それから2ヶ月以上過ぎて、いまさらの逮捕です。私たちのつくばサミットへの取り組みは昨年12月に始まりこの5月のつくばでのサミット前日の対抗シンポジウムと当日のデモで終わっています。だからこれは単にAさんや私たちの取り組みに対する妨害、弾圧ではありません。今行わ れている「伊勢志摩サミット」への抗議行動全体に対する弾圧であり、見せしめと考えてます。
 プラカードを掲げての抗議行動は誰にでもできる、一番手軽な抗議行動といっていいでしょう。もちろん場所も問いません。閉ざされた会場で行われていたのならまだしも誰に対しても開かれていた(だから入れました)会場での、きわめて穏健な、原初的と言ってもいいような抗議行動をすら弾圧していいのなら、弾圧はどんどん拡がっていくでしょう。これを許せば、私たちはやがて路上での抗議も、それどころかこれまた文字通りの意味で声を上げることもできなくなってしまいます。今のように、ほかの国からすればおよそ控えめなデモや抗議行動すらも、今以上に政府や国家の視線を気にしながらでしか行えなくなるということです。もはやそんな国に民主主義などありません。 
  サミットとは英語で山頂のことだそうです。七つか八つの国が「先進国」のさらに頂点と自称して、「先進国」に都合のいい秩序を押し付ける集まりがサミットです。そんな集まりはただの「先進国」のわがままだし、民主的でもありません。そのような集まりの問題性を指摘し、抗議をすることは「先進国」だと思っている国の政府や警察には面白くないでしょうが、自分たちの気に入らない者、意に沿わない者を好き勝手に逮捕する国が先進国であるはずがありません。もっとも、私たちが今住んでいるこの国が先進国かどうかなど、日々の暮らしにあえいでいる、頂上であるよりはむしろ底辺と言っていい私たちにはどうでもよいことです。
私たちは5月24日につくばで行われた弾圧に抗議し、逮捕されたAさんの一刻も早い解放を、茨城県警に求めます。
 
5月26日 つくばサミット弾圧救援会
 
連絡先 090-8441-1457 (加藤)
メール tsukubakyuuen@gmail.com
ツイッター つくばサミット弾圧救援会 @tsukubakyuuen
ブログ 「つくばサミット弾圧救援会のブログ」 http://tsukubakyuuen.hatenablog.com/
カンパの振込先
口座記号番号 00130-8-265235番
口座名称 つくばサミット弾圧救援会
ゆうちょ銀行以外からの振込の場合は、
店名 0一九(ゼロイチキュウ)店 (019)
預金種目 当座
口座番号 0265235
 
****************************************************************
 
「5・24つくば弾圧への抗議声明に賛同します」

★賛同

・個人の場合
お名前     (             )
肩書き(あれば)(             )
・団体の場合
貴団体名    (             )
・名前の公開の可・不可 (       )

★連帯・支援のメッセージをお願いします。
メッセージはブログにアップロードさせて頂きます。
(                          
 
上記のフォーマットに記入の上、メール:tsukubakyuuen“あっと”gmail.com
(“あっと”を@に置き換えて送信下さい。)にお送りください。
 
★救援カンパのお願い
弁護士費用や交通費などの諸経費のために、ぜひみなさまのカンパをお願いいたします。
郵便振替で、用紙に「つくばサミット弾圧救援会へ」とお書きいただき、以下へお振り込みください。

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刑事訴訟法等の一部改正法案の衆議院本会議での可決・成立を強く弾劾する!

本日の衆議院本会議で刑事訴訟法等の一部改正法案は、与党並びに民進党の賛成の下で可決され、成立した。

本法案は、村木事件や志布志事件で明らかになった警察や検察不祥事に対する反省から、取調べの可視化を目的として始められたものであるが、可視化の対象となる事件については裁判員裁判対象事件に限定され、ほんの一部の事件の可視化を認めたに過ぎない。
その一方で、通信盗聴法の対象犯罪を従来の組織犯罪の四罪種から刑法犯罪である窃盗や詐欺にまで拡大し、質的転換を認めている。たとえどのような「組織性の要件」を加えたとしても、それは、「共謀」の一部としての「組織性」であり、そんな要件は何の意味も持たないことは明白である。さらに、通信事業者における通信盗聴から、特定電子計算機を用いた盗聴に変え、すべてを機械的処理で済まそうとしてしまった。この機械的処理についての正確性はだれにもチェックされることはなく、警察が正確だといえば正確ということになり、そんなものを信用することは無理である。
さらに、他人を警察や検察に売り渡す司法取引も導入された。これは、新たなえん罪を生み出すものに違いない。日本の取り調べは、供述中心主義であり、また、人質司法である。このような状況における司法取引は、まさに取調室という密室でのやり取りであり、売渡した者の供述が正しいという保証はどこにもない。このような司法取引の導入よりも、まず行わなければならないことは、供述中心主義からの解放であり、人質司法からの脱却である。
このように大きな問題を抱えた法案の審議において、参議院法務委員会は、たったの27時間しか審議せず、それは、衆議院法務委員会での審議時間の37パーセントである。良識の府である参議院での審議時間は、おおむね衆議院の6割から7割である。それにもかかわらず審議を打ち切り、採決に走ってしまった与党や民進党を弾劾する。
衆議院法務委員会は、昨年8月の採決以降に発生した新たな事象について、すなわち今市事件で提起された問題について十分な質疑もせず、ただ慣行としての再議決を行った。今市事件が提起した問題は、憲法38条3項にかかわる重大な問題である。それを無視して採決したことは、法律そのものに違憲条項を含むものであり、その成立を認めない。
このように大きな問題を抱えた本法案を十分な審議もせずに本会議にかけ、可決・成立させた暴挙は、歴史的に弾劾されるとともに、国民から強く批判される。
私たちは、本法案の違憲性を主張し、今後とも戦い続けることを表明し、本法案の成立を、声を大にして弾劾する。

2016年5月24日
救援連絡センター