共謀罪法案粉砕のための行動呼びかけ

■「テロ等準備罪」なる、嘘で厚化粧した共謀罪法案の臨時国会上程阻止!
安倍政権は今春、秘密法に次ぐ治安法である刑訴法等改悪案を強行制定し、

更に今秋臨時国会に共謀罪法案の4度目上程を画策している。秘密法・改悪

盗聴法・司法取引と〝話し合っただけで罪にする〟共謀罪がセットになった時、

民衆運動を全面監視し、恒常的に予防・弾圧・破壊する治安態勢が成立する。

文字通りの戦時司法への全面的転換であり、緊急事態を支える国内治安体制

の構築に他ならない。9月26日、マスコミが一斉に共謀罪再上程を報じた。たと

えば〝要件変え新設案「テロ等準備罪」〟(朝日)〝国際テロ対策に新法案〟

(日経)である。しかし、これは全くの誤りである。法案原案が「組織犯罪準備罪」

にしているにもかかわらず、政府のデマ宣伝を鵜呑みにしたに過ぎない。要件は

変わっていないし、内容的にもテロ等準備罪ではない。提出される法案は06年攻

防時の6.16与党修正案とほぼ同じであり、一般共謀罪創設以外の何物でもない。
共謀罪はもともとテロ対策として提案されたものではない。〝金銭・物質的利害〟

目的のマフィアや暴力団対策である。〝思想・政治〟目的のテロ対策ではない。

安倍政権は、3度も上程し廃案になった経緯を踏まえて〝テロ〟対策の厚化粧を

したのだ。〝顕示行為〟にすぎない〝準備行為〟(予備罪・準備罪ではない!)

導入で、話し合っただけでは罪にならないなどと、誤魔かそうとしているのだ。
しかも、法案原案にテロのテの字もないが、それは捜査の〝手を縛られたくない〟
からだと居直っている。〝テロリストに人権はない〟とフランスなど各国政府は人権
調整に苦しみながら対〝テロ〟法を一挙にエスカレートしているが、安倍政権は浅

はかにも〝民衆の人権を広汎に奪ってしまえば、テロリストのせん滅は容易である〟

と考えている。自ら掲げてきた〝法の支配〟の破壊である。
加えて、秘密法・改悪盗聴法化の共謀罪はモンスター化する。従来の盗聴法の対

象罪種は狭く共謀罪立証に使いにくかったが、以降は、詐欺などの一般犯罪の盗聴

即共謀罪逮捕になりかねない。かつての法務省原案を復活させた密告奨励は、司法

取引と併せて駆使すれば運動破壊は容易である。
今春、刑訴法等攻防・反サミット攻防を闘い抜いた私たちは、その成果を打ち固め共

謀罪永久廃案!改憲阻止攻防へ新たな決意を込めて出立する。労働運動・民衆運

動の未来を賭けて全力で阻止しよう。

■9月 9日(金)  共謀罪上程阻止!霞が関情宣
8時30分~9時30分、弁護士会館前集合 霞が関駅下車
■9月17日(土) 共謀罪緊急討論会
18時30分~ ばるーん 新橋駅烏森口3分 資料代500円 提起:足立昌勝関東学

院大名誉教授
■9月26日(月) 国会開会日行動
8時30分~12時昼集会~15時頃 衆院第2議員会館前 国会議事堂前駅・永田町

駅下車
*開会日が変わるときは、開会にあわせて行動日を自動的に変更します。HPをご覧く
ださい
■9月29日 (金)  日弁連共謀罪反対集会(予定) 18時~ 弁護士会館  霞が関駅下

■10月6日(木)  日弁連人権擁護大会情宣(福井市)
11時 福井フェニックスプラザ(第1分科会会場)前集合~13時*ご協力いただける方は
ご連絡ください。
■10月31日(月) 共謀罪制定阻止総決起集会
18時~21時 生活産業プラザ多目的ホール(池袋駅下車、豊島区民センター裏)、資
料代500円
*以上の外、国会行動が随時入ります。衆院法務委の定例日は月・水・金です。
■11月6日(日)自衛隊の南スーダン派兵阻止!共謀罪廃案新宿デモ  14時頃~

(予定)同実行委
共謀罪の4度目国会上程阻止!秘密法も盗聴法も共謀罪もいらない!戦争国家化反
対! 改憲阻止!

(破防法・組対法に反対する共同行動 石橋新一)