23・6 650

 五月二九日、三里塚闘争で逮捕された六人に対する勾留理由開示公判が千葉地裁で行われた。早くから弁護人が請求したが、引き延ばされ、裁判所の都合で勾留満期(三一日)の二日前にやっと実現したのだ。問題は午後一時半と三時一五分からの公判傍聴希望者は一一時から一〇分までに傍聴券交付所に集まれという通知を裁判所はHPに公表しただけで弁護人に連絡もなかった。しかも一八人しか入れない小法廷だ。この日は千葉地裁に対する抗議のデモがあり、露骨な傍聴妨害だ。午後の裁判を傍聴するために一一時に地裁に行かなければならないなど論外である。
 サンケン争議支援の尾澤さん裁判でも大法廷を求める署名運動を無視して、五〇〇人を超える希望者がいたのにわずか四四人しか入れない法廷で行われた。裁判IT化攻撃もある。裁判傍聴妨害を許さず闘おう。(K)

23・5 649 

 朝一番で新聞を開くと、相変わらず自殺者が多い。そんな風景に慣れてしまったのか、自死の決断―絶望に思い馳せることもなくなり、「戦争、ええじゃないか!」と。小綺麗な社会になってきた。そうした社会に適合できなければ落ちていく。外見ばかりを気にしている社会は結局のところ堕ちていくだけ。考えようによっては、「世界に誇れる」日本国憲法を熟知もできないない人たちが、戦争で儲けようとする輩に踊らされて、戦争によって戦争が止められると思い込んでしまう暴力礼讃―暴力信仰。暴力は暴力によって育てられ、拡がっていく。暴力によって暴力を消滅させることはできない。地球はひとつ。四六億年を生きてきている。ぼくたち人類は、明日、隕石衝突で終わるかもしれないこの星を人類のものと勘違いしてないか。この星の上で、万物みんなで生きていこうぜ!(蝦蛄)

23・4 648号

 受刑者から獄中購入品の最新の価格表をもらった。見てみるとびっくりだ。予想以上の値上がりに、獄中者の方々は大変ショックだと思う。以前、価格のアンケートをしたときは消費税が一○パーセントの時の消費税の値上がりの何円単位だと思う。値上がった一部の商品の価格を紹介する。ランニングシャツM七九二円→九○二円、防寒キルトU首M二四二○円→二七五○円、ミューズ石けん一五一円→一六二円など。皆さんからいただく封筒・便箋も地味に値が上がり、文通もハードルが高くなるのではと思う。ウクライナ戦争で輸入が滞り物資が入らないとか言っているが、国内の産業や農業を壊した政府に責任があるのではないか?金のない人から金を搾取するのはやめてほしい。獄中、獄外も生活は苦しい。ところで一度値が上がったものを獄中で値下げするのは夢物語なのか?(川口)

23・3 647号

 トルコ・シリア大地震の死者数は二月二七日で死者数は五万人を超えた。数万のビルが崩壊し、被災者は極寒の屋外に投げ出され、燃料・発電機やテントを必要としているが、アメリカ・NATOは被災地支援に全力をあげるのではなく、そこから黒海を隔てた対岸のウクライナに続々と破壊と殺りくのための武器・弾薬・戦車を送り続けている。この世界の転倒性は明らかだ。人命救助より大国同士の領土の奪い合い、それぞれの国の労働者に武器を握らせ、相手国の労働者との殺し合いを声を限りに扇動する。ロシアもNATO・アメリカも自らの支配階級としての延命こそが唯一なのだ。自らの延命のために核まで武装し、相手国を威嚇し、世界を破滅させることもはばからない。万国の労働者が国際的に団結し、階級支配の鉄鎖を打ち破ることだけが戦争を根絶することが出来る。(S)

23・2 646号

 昨年一二月四日、愛知県岡崎警察署の「保護房」で四三歳の男性が両手をベルト手錠で、両足を捕縄で一四〇時間も拘束され、複数の看守に暴行されて殺された。大阪浪速署でも医療を要求する男性が「保護房」に拘束され殺された。留置場の「保護房」は他の被留置人とも隔絶された拷問部屋で、窓もなく密閉された房内にはトイレがあるが自分では水を流すこともできない。夜間も監視のために照明がついたままで布団もなく食器口から紙製の食器で食事が支給されるだけだ。逮捕取調べと留置が同じ警察署内であり、医師の診断も受けられない。代用監獄制度は多くの冤罪事件を生み出し、撤廃すべきであるのに、二〇〇七年から監獄法に代わる刑事施設法に取り込まれ施行されてしまった。その後全国の警察で「保護房」が作られていった。全ての「代用監獄」と「保護房」を撤廃しよう。(K)

23・1 645号

 この地球は、一体誰のものだと言うのだろうか。そこかしこで、殲滅戦が拡がっている。世の中ってやつは、実のところお笑いなのさ。どんなに深刻ぶったところで、〝死〟というブラックホールにはかなわない。この地球は、闇に浮かぶ奇跡の青く輝く水の惑星。人類だけが人殺しをなんやかんや理由つけて、続ける。動物たちには、いい迷惑だ。環境破壊だ、温暖化だ、とよく吠える。まさに、それこそがマッチ-ポンプ。もういい加減にしろ。正義、人権って言っているそばからそれらが腐り始め、汚臭を放つ。ゼニカネの問題をベッタり白粉を塗りたくって歩き出す。もう、やめよう。ほら、子どもと動物が大笑い。もう、嘘はゴメンだ。時間が迫ってきている。バイキンもウィルスも共同戦線をはって、殲滅戦に対して起ち上がれ。今いる政治家はいない。腐り果てた政治家叩き出すのみ。(蝦蛄)

〈東京〉

12月22日(金) 大坂正明さん判決(14時 429法廷)

2024年

1月31日(水) 即位・大嘗祭意見訴訟判決(15時 103法廷)

 

〈全国〉

12月18日(月) 耕作権裁判(13時45分 千葉地裁)

2024年

1月22日(月) 同上   (同上    同上 )

2月7日(火) 京都・主基田抜き穂の儀訴訟(14時 
                      京都地裁民事判決)

  16日(木) 吉田寮現棟/食堂明渡請求訴訟(15時 
                       京都地裁民事判決)

  21日(火) 再審中の死刑執行国賠 (10時 大阪地裁民事)

3月19日(火) 絞首刑違憲国賠 (14時 大阪地裁民事)

「救援」656号発売中

救援紙656号が発売中です。
紙面あんない
・イスラエル大使館闘争・不起訴奪還報告
・「ホテルに偽名で宿泊」容疑で不当逮捕
・パレスチナで紡ぐ実践平和的存在的権
・相次ぐ留置場保護室内虐待死事件によせて⑦
・「動乱の時代」ではなく「新しい時代」の幕開け
・われらの血からオリーヴの樹が生える
・武蔵野五輪弾圧控訴審いよいよ始まる
・オスプレイ配備を直ちにやめろ
・山谷・越年越冬闘争の呼びかけ
・京アニ裁判で弁護団が「死刑制度の議論」を要求
その他、連載もあります。
よろしくお願いします。

新橋通信 2022.8

安倍が死んだ。

ジイさん岸信介の威光によって、知性なき横暴政治を行い続けてきた安倍晋三が銃弾に倒れてから一ヶ月が経った。これまでに安倍晋三に殺されていった人たちの怨念に祟られたのだろうか。〝驕る平家は久しからず〟ということわざがピッタリの情況になりつつあるようだ。虎にもなれなかった安倍晋三という狐に忖度してきた輩がエサ(金と地位)欲しさに、上ばかりを見てきたために社会のありとあらゆるところから腐敗臭が漂い始めている。狐たちが牛耳っている社会は腐敗して消えていくだろう。なぜならば、それらは、ホンモノ−真実ではないからだ。今、コロナが吹き荒れている中で、それがハッキリしてきた。狐たちが自分たちのために医療体制をボロボロに崩していったために、コロナ患者が氾濫する中、医療体制が充分に機能しなくなってしまっている。怖いことだ。今こそ狐たちを倒して生きよう。(蝦蛄)

天皇反対運動、ストーカー公安に東京弁護士会が警告。

立川テント村Aさんが10年前、沿道にて「天皇帰れ!」とプラカードを掲げ、以降公安からストーカー被害に遭い、そのことについて東京弁護士会は、警察官が少なくとも21日にわたり尾行や監視をしたのは人権侵害だとして、20日付で警視庁に警告したと発表した。
10年たってやっと、天皇反対運動に画期的な弁護士が警告を出した。