出かける準備をしていると、玄関のドアをノックする音。
「おーい」
誰だろうと思い、返事をするとお隣さん。
「三日ぐらい前から、
政治情勢と対抗運動が相補的に陳腐化していく様にうんざりして数
準備を整え家から出ると、
私は気にしないふりをして通りに出ようとすると、
私は確信して、「おい!なに尾行してんだ!」と抗議する。
私服刑事はしらばっくれて、「何言ってんの?意味わかんないよ」
あちらは電動自転車、こちらはロードバイク。
「何日も張り込みしているのはわかってるんだよ、
「なんなんだよ、意味わかんないよ、単なる通行人だよ」
ほんとうに通行人なら、言いがかりに怒り心頭、
「こっちには証人がいるんだ。
私服刑事は、電動自転車を降り携帯電話でどこかに電話。
電動自転車を確認すると、防犯登録がない。バッテリーには「
私服刑事は大きな通りから、
「トラブルがあったと聞いて」
「そうなんですよ、ストーカーに困っているんですよ。
「お名前を聞かせていただけますか」
「
制服警官はしょうがなく私服の方へ近づく。
「同じ署の警察官でした」
「やっぱりそうじゃねえか、どこの部署なのよ」
「いま彼の上司が向かってますので、お待ちいただけますか?」
数分すると、立派な制服を着た警官が到着。
どちらさん?と尋ねると杉並署の警備課長だという。
やっぱりそうじゃねえか。
警察手帳の提示を求めると、写真撮影は嫌がるが、はっきりと「
曰く、「振り込め詐欺や空き巣が増えているので、
警備公安が詐欺や空き巣のパトロールなんかやるかよ、白々しい…
当の私服刑事の身元を確認する、
「巡査部長 細川晃宏」とある。警備課に所属しているという。
真っ黒じゃねえか!
何の理由で尾行しているのか問うても、
もう馬鹿らしいので「明日からは金輪際やらないように。
警備課長は、パトロールは続くので、
私も次の用事があったので、ここで切り上げた。
最後まで、私は自分の名前を明らかにすることはなかった。
こりゃ、なかったことにしたくてしょうがないんだな…
なお、尾行の違法性については、渡辺修『警察官の尾行の要件――
ちなみに、
ともあれ、杉並署警備課長が、(当たり前のことなのだが)