鳥取ループ・示現舎「全国部落調査」復刻版出版差し止め裁判 第1回口頭弁論が開かれます

鳥取ループ・示現舎による「全国部落調査」(部落地名リスト)復刻版の出版と
インターネットへの掲載事件にたいして、部落解放同盟は横浜地裁に出版差し止
めの仮処分を申立て3月28日に横浜地裁は差し止めの仮処分を決定しました。4
月18日には横浜地裁相模原支部がインターネットへの掲載削除の仮 処分を決定
しました。
仮処分の申し立てに続いて4月19日、東京地裁に本提訴しました。
鳥取ループ・示現舎の行為は部落差別の助長・煽動そのものです。
また戦後、行政や学校、企業、宗教団体、労働組合などさまざまな団体が積
み上げてきた部落解放のための取り組みを全面的に否定するものです。

本裁判の第1回口頭弁論が下記の日程で開かれます。
お時間の都合のつくかた、是非傍聴へ参加要請いたします。

日時  2016年7月5日(火)15:00~
(集合 14:30、東京地裁正門前)
場所  東京地裁 103号法廷
内容  弁護団意見陳述
原告代表意見陳述
被告意見陳述

報告集会 裁判終了後
会場 弁護士会館(予定)

★「全国部落調査」復刻版出版事件裁判★
今年2月、「鳥取ループ・示現舎」(川崎市)は、1936年に出版された「全国
部落調査」(部落地名リスト)を復刻した書籍の販売をネット上で 予告。部落
解放同盟が仮処分 による出版差し止めを求めたのに対し、横浜地裁は出版や販
売を禁じる仮処分決定を3月28日に出しました。示現舎は時同じくしてWebサイト
にも 掲載。4 月18日にWebサイトへの掲載、書籍の出版、出版物への掲載、放
送、映像化等一切の方法による公表を禁ずる仮処分決定が出されました。
しかし、「鳥取ループ・示現舎」は、この決定に対し「あり得ない異常な決
定」と反発し、題名や名目を変えて出版することを表明。それに対し、解 放同
盟 は、4月19日同種の出版・販売または頒布の禁止、ウェブサイトへの掲載禁
止等を求め、損害賠償等請求裁判を起こしました。
第1回公判が7月5日に行われます。
※「全国部落調査」は、1936年に財団法人中央融和事業協会が出版。全国5,367の
被差別部落の地名、戸数、人口、職業、生活程度を詳細に記 載。戦後1975年に
問題となった「部落地名総鑑」は、この「全国部落調査」をもとに作成されたもの。