東アジア反日武装戦線と私たちの来た道、行く道 5年連続集会 虹の彼方へ 第4回 「直接行動」という「暴力」をめぐって

●内容
講演 酒井隆史(社会思想/著書に『暴力の哲学』等)
現場から 井上利男(原発いらない金曜日!JR郡山駅西口ひろばフリートーク集会世話人)
現場から 宮里シンタロウ(国立競技場周辺で暮らす野宿生活者を応援する有志)
報告 死刑囚・無期囚・有期囚たちの明日について など

※酒井隆史
1965年生れ。社会思想。著書に『通天閣 新・日本資本主義発達史』(サントリー学芸賞受賞)、『自由論 現在性の系譜学』、訳書にネグリ&ハート『〈帝国〉』(共訳)等。

●日時・場所・料金・主催等
2016年5月21日(土曜日)午後3時開演~
日本キリスト教会館4F※同会場で「虹会」も予定
地下鉄東西線「早稲田」下車徒歩5分 新宿区西早稲田2-3-18 (早稲田奉仕園内)
参加費/1000円  「虹会」は別料金(500~1000円で検討中/持ち込み歓迎)
主催/東アジア反日武装戦線への死刑・重刑攻撃とたたかう支援連絡会議
連絡先/電話:03-3812-4645(風塵社)/E-mail:sienren@gmail.com

●呼びかけ文
2013年 第1回 「大地の牙」………………………ある前史について(森詠さん、伊達政保さんらの証言など)
2014年 第2回 「さそり」…………〈さそり〉の毒は希釈されたか(「底辺委員会」の人々による討議など)
2015年 第3回 「狼」……………「狼」の誕生 「北海道」に生まれるということ(太田昌国さんの講演など)
これまでの3回は(期せずして、だが)〈大地の牙〉・〈さそり〉・〈狼〉という3グループの前史を辿ってきたのだが、第4回は同時代の問題と直接的に関連するテーマで、と検討してきた。
彼らとその闘いを歴史上の物語として伝承しているのではない。「事件」から40年余というのは「伝説」どころか、「神話」にさえなりかねない、危うい時間だが、それを許さないのは、今も獄中にある死刑囚、無期囚、懲役囚、そして出所者として生活している当事者たちの存在そのものだろう。
同時代人としてある私たちは「東アジア反日武装戦線」の闘いとその思想を、(批判的にであれ)どのように語り継いでいけるだろうか。
昨年(2015年)は、「イスラム国」での日本人人質事件から、パリの同時多発「テロ」事件に至るまで、私(たち)にはその行為者の心性が理解不可能な出来事の連鎖があった。
「国内」では、3・11以降の反原発・再稼働反対の民衆運動の積み重ねの上に、安保法案に反対する声の連日の国会前デモの高揚をみながら、それらが、選挙の投票結果に反映されなかったことから、安倍政権はこれ以上の「右」はないと思えるほどの崖っぷちを歩み続けている。この崖から落ちる時には、私たちも道連れになるのだ。
「東アジア反日武装戦線」の闘いは(少なくとも初心は)そんな今の状況にも似た「日本帝国主義」への抗議だった。当時はベトナム戦争での軍需産業が標的とされたり、「公害輸出」が問題にされたりしていた。今、私たちは「同じ過ち」に陥らず、どのように闘うことができるだろうか。そんな問題意識を共有する機会にしたい。