公安警察のスパイ化工作許さない! 「監禁致傷」での不当逮捕弾劾! 4人の仲間を直ちに取り戻そう!

【1】公安警察による国家犯罪こそが本質だ

9月28日、30日に、全学連の4人の仲間が「監禁致傷」なるでっちあげ容疑で公安警察によって逮捕されました。「被害者」とされる元福島大生・樋口正太郎は約3年にわたって私たち全学連にスパイとして潜り込み、その情報を公安警察に売り渡して数十万~百万円規模の金銭を受け取り、酒食・享楽に換えていた男です。そのことが発覚し、逃走。そして前進社から落下して怪我を負ったことが今回「犯罪」とされているのです。
3・11原発事故以降、多くの人々が「もうだまされない」「生きさせろ」と立ち上がっていく中、樋口は自らの欲望のために他人をだまし、売り渡していたのであり、一個の人間として最低の行為です。しかも上述したように、スパイ行為が発覚し、追放されたにもかかわらず、そのことを開き直り、公安警察と一体となって今回の弾圧に「被害者」として加担しているのです。
しかしながらもちろん、もっとも許せないのは公安警察です。カネ・モノで人間を堕落させ、自らの先兵として利用する。札束でほっぺたをひっぱたいて言うことを聞かせる手法との対決は、あらゆる社会運動が立ち向かわざるをえない闘いです。
私たちはこんなことを絶対に許すわけにはいかないし、この文章を読んで下さったすべての方々に、この不当な逮捕に対して共に闘うことを訴えます。安倍政権が安保法(戦争法)を強行し、戦争へ突き進もうとするこの時代、国家権力の弾圧を共に打ち破っていきましょう。

【2】戦争反対の声をつぶす見せしめの弾圧だ!

今年5月~9月、安倍政権による安保関連法(戦争法)の成立をめぐって、歴史的な民衆の決起が巻き起こりました。8月30日には、安保法成立に反対して国会前に12万人―全国で100万人が立ち上がる巨大な行動に発展。7月末といわれた安保法の成立はずるずると延長していきました。9月16日を頂点として、「なんとしても止める」という怒りが爆発、機動隊の阻止線と激突する闘いにまで発展しました。9月13日~19日までの一週間だけで不当逮捕された人の数は25名にまでのぼりました(全員不起訴奪還)。私たち全学連もこの闘いの先頭に立って闘いました。
今回の弾圧は、安倍政権の戦争政治に怒る労働者民衆の怒りを叩きつぶすための見せしめの弾圧です。この運動が発展すれば、本当に実力で安倍政権が打倒されてしまう、公安警察・国家権力はその恐怖で5ヶ月以上も前のスパイ摘発・追放を「監禁」とおどろおどろしく演出し、「事件」にしようとしているにすぎません。
今、SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)中心メンバーなど一部の勢力が「警察ありがとう」などと述べ、「逮捕されたやつは『過激派』」「迷惑だ」などと主張し、人々の怒りを貶めています。まさしくこのような弾圧に立ち向かえなかったからこそ、かつて多くの人々が戦争に動員され、他国の人々と殺しあわされたんじゃなかったのか。
国家権力の圧力に屈服し、媚びへつらう偽りの「反戦運動」をこえて、かつて戦争に加担させられてしまった歴史をのりこえるべきときです。スパイ化工作と弾圧によって革命運動・労働運動・学生運動がつぶされた戦前をのりこえる道は、いかなる弾圧に対しても「完全黙秘・非転向」で闘いぬくことにあります。
【3】今こそ戦争反対のゼネラルストライキへ!

この秋、全学連は全国大学での戦争反対を掲げたストライキに挑戦します。「武器の研究・生産・流通・使用」そのすべてを実際に担うのは安倍政権ではなく、労働者・学生・市民です。「戦争をやらない」という決定権は最後まで私たちの側にあります。
だからこそ今、安倍政権の戦争政治の下、大学や労働現場での戦争動員政策が強まっています。大学においては、学生の貧困につけこんだ「経済的徴兵制」、巨額の補助金による「軍事研究」、「文系学部の廃止・目的の見直し」が進められています。労働現場においては、たとえば自治体職員は高校生の名簿を防衛省に提供し、そのデータに基づいて自衛隊が全国の高校生に勧誘メールを送るということが行われています。「仕事」「授業」・・・当たり前の日常が戦争協力そのものに変わろうとしています。
今、ほとんどの大学では政治的なビラまきは禁止され、学生の政治活動の自由は禁圧されており、「単位・就活・奨学金」の縛りは学生から政治活動に関わる余裕を奪っています。私たち全学連は、このような大学の現実に立ち向かい、法政大学を先頭に多くの逮捕者・処分者を出しながら闘ってきました。
そして全国で学生自治会の再建に挑戦しながら、昨年には京都大学で学内に侵入し、学生の反戦運動を監視していた公安警察を摘発・追放する行動を実現しました。冒頭のべたとおり、私たちは今こそすべてをかけて大学からストライキを復権する決意です。そのために今回の政治弾圧を打ち破る決意です。ぜひ、共に声を上げてください!
「憲法違反の強行採決=クーデター」に対し、「ゼネラルストライキ=革命」で安倍政権を倒そう! 4人の仲間をただちに取り戻そう!(全学連・齋藤郁真委員長)

 

続報

「監禁致傷」デッチ上げ弾圧の4名を奪還!
9月28日と30日に「監禁致傷」をデッチあげられて不当逮捕された全学連の4名が、10月19日と20日に4名の仲間全員の不起訴釈放をかちとりました! 戦争に突き進む安倍政権によるスパイをつかったデッチあげ弾圧を打ち砕く大勝利です! 弾圧への怒りの声が、寄せられた1000筆超の奪還署名をはじめあらゆる形で爆発し、公安警察・検察庁・裁判所をグラグラに揺さぶって「起訴」策動を見事に粉砕しました!
奪還を勝ちとった4名は、10・21国際反戦デーに合流しました。弾圧粉砕の勝利を突破口に11・1全国労働者総決起集会に打って出よう!!

◆裁かれるべきは、国家権力によるスパイ行為だ!
全学連は今年5月、国家権力が福島大学に送り込んだスパイを摘発しました。スパイ摘発に追いつめられた安倍政権と国家権力は、今回のデッチあげ逮捕を強行したのです。裁かれるべきは、スパイという卑劣な国家犯罪を行ってきた安倍政権と国家権力だ!
今回のデッチあげ弾圧粉砕は、法政大暴処法弾圧無罪、京都大学潜入の公安警察摘発に次ぐ偉大な勝利です。そして、全国大学反戦ストライキへの号砲です。京大・東北大を先頭にストライキで戦争阻止の大闘争を巻き起こし、安倍政権を打倒しよう!(全学連・齋藤郁真委員長)