9・15−16戦争法弾圧を徹底弾劾する!   2015.9.23 全日本学生自治会総連合(伍代委員長)

国家権力は、戦争法案に反対する国会前闘争の場において、9月15日に3名を、同16日には13名を不当逮捕し、勾留を決定した。この不当弾圧を徹底弾劾する。今なお勾留されている同志を含む全員をただちに釈放せよ!

●同志への狙い打ち弾圧と暴行の集中を許すな!
国会前闘争は戦争法案の強行採決に進む安倍政府への怒りが大きく爆発した。権力は労働者人民の怒りと闘いが実力闘争として爆発することを恐れ国会前の道路を封鎖していた。しかし、14日には権力の規制の象徴である鉄柵を突き崩し、その封鎖を突破し国会前面に集結する闘いが果敢に闘われた。多くの労働者・人民が国会を防備する権力・機動隊に身体を張って立ち向かったのである。この日までに多くの人々が抗議し、個別逮捕が強行されていた。
その闘いを恐れ敗北的に総括した権力は、翌15日に封鎖を強化した。その日、すでに鉄柵攻防を多くの人民が闘っていた。その闘いに合流した同志たちを狙い打ち的に地面に引き倒し、数人がかりで腹や顔面を蹴り続け、「公妨」で不当逮捕したのである。赤坂署3号同志は、左胸打撲・後頭部強打・顔面に数ヵ所の裂傷を負った。下手人機動隊どもを絶対に許さない。
しかし、次の日も闘う労働者・人民は弾圧に屈せず、戦争法特別委員会採決阻止を掲げて国会へと進撃し続けたのだ。大量の機動隊・公安を投入した警視庁は、二重の鉄柵をさらに結束し、国会前の道路という道路を機動隊バスで埋め尽くしたが、それが人々の怒りの火に油を注いだ。前日を数倍する「不当な封鎖をやめろ!」「警察帰れ!」のコールが国会前に広がった。労働者・人民があちらこちらで鉄柵を押しのけ突撃した。この闘いが委員会採決強行を阻止したのだ。機動隊は声をうわずらせ、引き倒し殴る蹴るの暴行を加えた。そして指揮者が「対象に注意しろ!」と叫び、13名を狙い打ちで逮捕したのである。このむき出しの攻撃にあっても決起した労働者・人民は全くひるむことなく、奪われかけた仲間を何度も隊列へ奪え返し、非妥協の闘いを貫徹した。
我々全学連と全国反戦をはじめとした仲間たちは、15日即日に警視庁、16日麹町署への弾劾行動を叩きつけた。その後も数波に渡って不当弾圧弾劾の闘いを継続している。
戦争法と弾圧は一体だ。15年戦争は治安維持法弾圧と一体で凶行された。戦争立法粉砕の闘いの過程でもそれが証明された。弾圧を粉砕して戦争法を粉砕しよう。

●獄中同志たちの実力での闘いと結びつき、弾圧を粉砕しよう!
この不当弾圧に対する怒りの完黙─非転向闘争が獄中で爆発している。獄中3同志は、完黙─非転向の闘いの延長としての”取り調べ拒否“の闘いに決起している。地検押送、裁判所押送も拒否した。権力は蒼白になり、房内で対峙する同志に暴行を加えながら引きずり出そうとし、数人がかりで車いすに縛りつけ、強制的に連行した。赤坂署3号同志には、取り調べ拒否の闘いを憎悪して、4日間連続の「保護房」弾圧がかけられている。絶対に許さない!この獄中同志の不屈の闘いに何としても連帯しよう。
完黙の闘いとは、取調官の言葉や罵倒に対し耳を閉ざし黙っていることではない。単に情報を与えないというだけでもない。「こんな奴らと交わす情など何もない」と幾重にも捉え返し、怒りを鮮明にし、敵との対峙線を鮮明にする闘いである。それは決して楽な闘いではないが、しかし最も敵に対して強力な”攻撃“であり、獄中で何があっても闘いに挑むという非妥協の実践的態度である。
「喋れば早く出られる」という言い分は、決して許してはならないはずの不当逮捕に自ら判子を押すものである。不当逮捕された仲間たちも完黙・「取り調べ拒否」で果敢に闘いぬいている。弾圧に対しては完黙—非転向で闘おう。
国会・政府・裁判所が一体であることを鮮明にし、警察・検察・裁判所、そして監獄─すべての弾圧機関の反人民性を暴露し解体する闘いを、獄内─獄外貫いて闘おう。

●不当弾圧と闘い、革命的分岐を促進して戦争粉砕・政府打倒へと闘おう
49年に及び〈徹底非妥協・実力闘争〉〈労農水「障」学共闘〉を貫き「日本階級闘争の金字塔」として闘いぬき、今まさに決戦の時を迎えている三里塚闘争にこんな逸話がある。その闘争が始まって1年になる頃、測量杭打ち阻止の闘いに集まっていた反対同盟を、機動隊の大部隊が突然の有無を言わせぬ暴力でなぎ倒してきた。これに屈せずあらん限りの抵抗を行う反対同盟の横で、日本共産党はマイクで「みなさん警察の挑発に乗らないでくださーい」と言い、血を流して闘う同盟の横で歌を歌い始めたのだ。これを機に反対同盟は日共と訣別し、その後の不屈・非妥協の歴史へと突き進んでいく。
これと全く同じことが国会前で起きていた。そう、人民が身体を張って機動隊の封鎖と闘っているその時、日共・民青に連なる連中は「弾圧粉砕!」のコールをかき消すように、国会に背を向けて自己満足的なコールを挙げ続け、そればかりか機動隊の暴力と弾圧に共に闘おうと訴えた人民に対し罵倒し制動をかけたのだ。
17日には国会前へ向かおうとする闘う部隊に対し「SEALDsの集会の実行委」を名乗る連中らが登場を阻止しようとし、スクラムを組んで体当たりし暴力をもって排除しようとしてきた。「おまえらが挑発するから弾圧されたんだ」「過激派は帰れ」などと言い放ったのだ。攻防の最中、至る所からこの連中に対し「あなた達のやってることは不当な排除だ!」「こいつら公安と同じことをしている!」と我々と共に怒り、体当たりで排除を阻もうとする人民の姿があった。
戦闘的に闘う労働者・人民を「過激派」として排撃・敵対し、公安と肩を並べて闘う人民への排撃を煽る分子を断じて許さない。今こそ、日共のように体制内に甘んじ闘いへの制動・排撃に回るのか、三里塚のように国家権力に最も勝利しうる闘いを選ぶのか。闘いに決起しようではないか!全学連は〈実力・武装〉で、労働者階級解放の利害をかけて、労働者人民と共に闘いぬく。弾圧を真正面から打ち砕く。

安倍政府へ怒るみなさん! 今こそ弾圧と不屈に闘い、実力・武装の闘いをもって日帝国家権力打倒へ攻め上ろう。
戦争法成立徹底弾劾! 戦争突撃粉砕!
弾圧に総力で報復しよう! 弾圧機関を解体しよう! 同志たち被弾圧者全員の奪還をかちとろう!
安倍連合政府打倒! 国家権力解体へ!